“好きでないと続かない…” NY TESAGEデザイナーさとうゆきこさんより~

by 文

アメリカに住む日本人紹介シリーズ第一弾として、宮城県出身、現在ニューヨークにてTESAGEバックビジネスを経営していらっしゃるさとうゆきこさんに少しだけお話を伺いました~

ふ~みんAt Home★USA10月版にて手短にさとうさんの事をご紹介した時、数々の方々から興味深いという声が届きましたよ!

ゆきこさん:それはとても嬉しいです。そして有難いですね。

ふ~みん:美術大を卒業されて日本でスタイリストとしてのお仕事を持たれていたそうですが、そこからどうして渡米と考えられたのですか?

ゆきこさん:卒業後、広告代理店さんと一緒にスタイリングをするお仕事をしていましたが、物撮りが多くて、洋服のスタイリングをすることがありませんでした。 同僚に色々相談したら芸能界のスタイリスト事務所を紹介してくれて、そこで杏里さんのスタイリストをされていた先輩がいたんですが、彼女が産休を取る時にその代打で杏里さんのツアーのスタイリストをすることになったんです。

ふ~みん:杏里さんのツアー衣装担当者なんてすご~い!

ゆきこさん:その時アメリカから来たダンサー・シンガーが自由に仕事をしているのを目の当たりにして私もあんな風に仕事ができたらいいなあ~と思ったわけです。

ふ~みん:NYを選ばれた理由は?

ゆきこさん:杏里さんのアメリカ人スタッフはジャネットやマイケルジャクソンと仕事をしてきた人たちばかりで全てLAから来ていたので最初はLAに行くぞ!っと思ってたんです。しかし日本人で二人目の衣装デザイン賞を受賞した故石岡瑛子さんのインタビュー記事で「LAは映画工場、衣装のクリエーティビティがない!私は活気溢れ刺激の多いNYに住んでクリエイティビティーの高い作品をつくりたいの」というような感じの文章を読んで私もNYへ行くぞ!っと方向転換してしまいました。

ふ~みん:やはりファッション関係となるとNYが一番というイメージはあります。当時のさとうさんの目標ってどんなものだったんでしょうか?

ゆきこさん:とにかく映画の世界に入りたかったですね~

ふ~みん:因みにNYのFashion Institute of Technologyで専攻されたのは?

ゆきこさん:CADを習いたかったんですが、専攻にはなかったのでファッションデザイン、パターンメーキング、シルクスクリーンプリントなどを習いました。

ふ~みん:CADって何でしょうか?

ゆきこさん:computer-aided drafting (CAD)  という意味で、コンピューターと巨大なプリンターを使ってデザインとパターンメーキングをする手法です。ま、コンピューターお宅なのです、早い話が。10歳からゲームのプログラムを組んだりしてました。お陰でネットショップもオンラインマーケティングも全て自分で行っています

ふ~みん:すごい!ばかり連発してます~!! オンラインマーケットの話が出ましたが、その前に話を戻して~テサゲバックビジネスへの経緯をFacebookページの方で読ませて頂きましたが、お仕事で余った布を使ってお友達へプレゼントされた手作りのテサゲが切っ掛けとなったんですよね。当時のテサゲは本当にシンプルなデザインでしたね。お友達から好評を呼んだのはどういう点だったんでしょうか?

ゆきこさん:その頃は色々な方々から洋服のデザインや縫製の御注文を頂いていました。その時に残った布でおそろいのバックを作ってあげたことが好評を呼んだのでしょうかね? シンプルだけど、丁寧に縫製されていると喜んでもらってました

ふ~みん:それはやはりさとうさんの布の選択のセンスの良さとか制作上質の良さですね!

ゆきこさん:ですかね?

ふ~みん:当時からパースインサートは付いていたんですか?

ゆきこさん:パースインサートを一緒に付け始めたのは2003年でした。

ふ~みん:パースインサートのアイデアは何処から思いつかれたのでしょうか?何となく巾着袋を思い起こしましたが

ゆきこさん:自分が作ったテサゲはオープンTOTE型でポケットが無いし、毎日バックを服に合わせて取り替えていたので、よくリップなど細かいものを移し忘れていました。そこで、簡単に移動できるものがあったらいいなあと思ってました。 最初に思いついたのは今そこらじゅうに出まわっているパースオーガナイザー(日本ではバッグインバッグと言うようですが)のように形がしっかりしたものでした。でもそれだと小さめのバックに入らないんです。そこで考えついたのが巾着型でした。

ふ~みんKattyスタイルだと、巾着インサートが別物なのが見た目わからないところがお洒落!

ゆきこさん:アメリカ人のお客様に巾着が入っていると説明すると、”取れるから盗まれるかも?”と言われます。”でも私が取れますよって貴方に説明するまで貴方も取れるって知らなかったでしょ?”っと返答すると”それもそうね!”と言われるんです。こういう会話よくするんですよ!

ふ~みん:Kattyスタイルってショルダーの部分と本体と縫い目無しで繋がっているんですよね?

ゆきこさん:そうなんですよ!そこをわかってもらえると本当に嬉しいです。

ふ~みん:そういうデザインにされた目的なんてあるのでしょうか?

ゆきこさん:Kattyはもともと巾着インサート無しで売っていましたが、ニューヨークは物騒ですし、元々温めていたパースインサートのアイデアを融合させたわけです。巾着インサートのアイデアを実現したくてデザインしたということですね。

ふ~みん:流石デザイナ~

ゆきこさん:巾着インサートには防水の裏地をつけました。雨の日に中身がびしょぬれになってしまってショックだったからですね。

ふ~みん:実際使いながら弱点を見つけ良点に変えていかれたんですね

ゆきこさん:そんな感じです。最初の頃は自分のバックを持ち歩いてなかったんですが、ネットワーキングで自分の会社の話を始めると私が持っている物は全て私が作ったものか?と聞かれることと、やはり自分が使って改良するのが一番ということで持ち歩いています。知人のアメリカ人にも叱られたことがあります。バックデザイナーは自分のバックを持ち歩くことは法律で決められているようなもんだって!

ふ~みん:笑~テサゲに選ばれる布地の素材ってどんな種類なんですか?

ゆきこさん:最初の頃は洋服を作っていたので洋服素材が多かったんですが、映画の照明さんにサンブレラという素材を使って照明用の道具を入れるケースを作って欲しいと頼まれ、何故その素材を使うのか?と質問したところ、防炎、防水素材で丈夫だからと言われ、注文されるまま作りました。その後お店で綺麗な色のサンブレラを見つけ、テサゲに応用してみたのがサンブレラを使う切っ掛けになりました。今や尊敬する吉田かばんも使っている素材です。

ふ~みん:なるほど~Kattyの巾着インサートも素敵な模様・柄の布を拝見しました。やはり日本風な柄を意識していらっしゃいます?

ゆきこさん:どんなビンテージの布を選んでも私が選ぶ色や柄は全て和柄に見えるようで、「これ、着物の柄でしょ?」っと聞かれることが多く、9代目からは和柄に徹底しています。

ふ~みん:現在はまだ映画の衣装担当のお仕事なども続けていらっしゃるのでしょうか?

ゆきこさん:依頼があれば勿論引き受けます。最近はコマーシャルや短編もののお仕事の方が多いです。出張着物着付けのお仕事も今年は多いですね。

ふ~みん:現在TESAGE NEW YORK社では何人社員がいらっしゃるんでしょうか?

ゆきこさん:大不況の到来でフルタイム社員はおりませんがパートタイムの方が3人です。企業は人なりですから、もっと人を雇用しないと伸びない気もしています。

ふ~みん:さとうさんにとってテサゲビジネス経営の中で自分がこの作業・仕事・これをしているのが一番好き!楽しい!っと思う事って何だろう?

ゆきこさん:それはやっぱりテサゲを持ち歩いている方を見かけることですね。今日も嬉しい電話を頂きました。秋に作ったばかりのiPhone Mini Pouchを購入した方が娘も気に入っているのでこれを今年のホリデーギフトにしようと思うんだけど他にどんな色があるのかと。こういう嬉しい声を聞くとどの作業も楽しくなります!

ふ~みん:そうでしょうね! TESAGE公式サイト以外でもさとうさんの商品を購入できるんですよね?

さとうさんアマゾンEtsy、あとeCraterでも可能です。

ふ~みん:会社設立後、将来インターネットでのオンラインショッピングへと時代が展開していくと予測されてリテール委託販売とオンラインショップを開始されたのも凡人の私からするとビジネスウーマンだな~と感心しますが、

ゆきこさん:いえいえ、ただのITお宅なだけです。

ふ~みん:それでも一年近くオンラインショップでの売り上げがゼロだっとということで、それに対してさとうさんが取られた策略は何だったんですかね?

ゆきこさん:何も知らない人がビジネスをオープンして何もマーケティングをしなかったら売り上げがないのは当たり前ですよね? これを沢山の人が行ったので2000年にドットコムバブル崩壊が来たのだなあと実感してました。そして売れているサイト、EBAYから沢山の手法を学びました。それは自分のサイトに盛り込んで少しずつマーケティングに力を入れていったんです。今はソーシャルメディアがあるから助かりますね。あと、6ヶ月位経ってようやく売れ始めた頃はそこらじゅうの地区、州のネット掲示板にテサゲのリンクを載せまくりました。毎日20件ぐらい載せていたような気がします。そのおかげでTESAGEで検索するとたくさんうちの商品が詮索結果に出てきますよね?

ふ~みん:やはり根性って必要ですよね~さとうさんの今後のビジョンってどんなものなんでしょうか?興味津々です!

ゆきこさん:スタイリスト事務所、TESAGEスタジオ、LICギフトショップを全て独立させることかな。今までは大企業の時代でしたが、今後はフリーランス共同体のようなビジネスが展開されていくと思います。そのフリーランス共同体を大きくしていく事が夢です。まだ模索中です。

ふ~みん:なるほどね~最後に、さとうさんのように御自分が持つ才能を生かしてビジネスに繋いでいきたいと思っていらっしゃる日本人在住の方々へ何かアドバイスがあればお願いします!

ゆきこさん:ドナルドトランプさんも同じ事を言いますが、「好きでないと続かない。」儲かるからビジネスにするというよりは好きだからどうにかしてビジネスにしたい!と思う情熱があれば必ずビジネスになりうると思います!

ふ~みん:素晴らしいモットー

さとうさんとのチャットで、ここでは全て載せきれない程興味深い経験を重ねて来ていらっしゃる方だという印象を受けました。NYに行く機会があれば是非お会いしてじっくりまたお話を聞かせて頂きたいものです~♪

☆☆☆ニューヨークにお住まいの方は12月1日と2日にCongregation of St. Saviour Crafts at the Cathedralで行われるクラフトショーのブースにてさとうさんにお目にかかれるだけでなく、さとうさんがデザインされた数々の商品を手にする事ができますよ☆☆☆

自分の好きなことを楽しみながら着実に自分のものにしていかれているさとうさん☆~今後もデザイナーとしての御活躍、そしてTESAGEバックビジネスの繫栄を心から応援しています~!!

テサゲバック公式サイト

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Twitter さとうゆきこ【てさげ・ニューヨーク】日本語版

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